結晶誘発性関節炎

症状

痛風は発作性炎症が第一中足趾節に生じます。偽痛風は、膝関節や股関節に生じ、中でも膝関節が非常に多くなっています。また熱の上昇を全身性に認めることもあります。発症年齢層は成人以降であり、男性の方が女性よりも発症率が高くなっています。一方、偽痛風は高齢者に多く、男性、女性ともに同程度の確率で発症します。

原因

尿酸ナトリウム結晶に起因する痛風によるものが非常に多くなっていますが、結晶誘発性関節炎(けっしょうゆうはつせいかんせつえん)は、体の中で異常に生成された結晶が引き金になって関節炎を引き起こす疾患を言います。尿酸ナトリウム結晶の次にピロリン酸カルシウム結晶に起因する偽痛風によるものが多くなっています。また塩基性リン酸カルシウム結晶であるヒドロキシアパタイトなどを引き金に発症する関節炎はヒドロキシアパタイト誘発性関節炎と呼ばれます。この成分は骨の主軸となる成分となります。尚、尿酸ナトリウム結晶は高尿酸血症からもたらされるものであり、アルコールや肥満といった環境因子が遺伝的要因にプラスされることによって引き起こされると言われています。

治療法

痛風発作は特に治療しなくても自然治癒する確率が高いとされます。しかし、激痛を伴うことから抗炎症薬が用いられます。通常、非ステロイド抗炎症薬が適用されます。