カンジダ症

症状

表在型と深在型に大別されますが、表在型では食道、口腔、消化管、慢性皮膚粘膜、尿路カンジダ症といったものがあります。食道カンジダ症では、嚥下困難及び嚥下痛などが見られます。口腔カンジダ症では、口腔粘膜における白苔や味覚障害、口内痛が生じます。深在型では肝脾カンジダ症、急性播種性カンジダ症、肺カンジダ症、カンジダ血症、更に腎、腹膜、中枢神経、心由来のカンジダ症があります。肺カンジダ症では熱の上昇や呼吸困難、喀痰、血痰、咳などを生じます。肝脾カンジダ症では右季肋部痛や肝腫大などが見られます。急性播種性カンジダ症では感染した各臓器の症状を呈します。

原因

細胞性免疫機能低下や好中球機能低下、広域抗菌薬の利用による菌交代などがカンジダ症の原因となります。深在型と表在型に分類され、カンジダ属由来の内因性真菌症です。後天性免疫不全症候群であるエイズや重症外傷、大手術、重症広域熱傷などに多く見られます。尚、エイズではカンジダ症のうち、食道や口腔において多く見られます。

治療法

アムホテリシンB、ミカファンギン、フルコナゾールなどが播種性カンジダ症やカンジダ血症に適用されます。ミコゾールゲル、アムホテリシンBなどは食道及び口腔カンジダ症で用いられます。尚、深在型は免疫機能が改善されないと見通しも悪くなります。一方、表在型では見通しが良好とされています。