尿毒症

症状

尿毒症(にょうどくしょう)では幻覚、痙攣、昏睡、無意欲などの意識障害或いは精神障害を示します。また免疫力の低下から感染しやすくなり、高度な貧血を生じることもあります。出血することもあり、これは血小板機能障害に由来するものです。更に、嘔吐、下痢、悪心、食欲不振などの消化器症状も見られ、粘膜に糜爛(びらん)及び浮腫形態などが見られます。循環器系では、心不全や心拡大、尿毒症性心膜炎など様々な症状を現します。その他呼吸器系では肺水腫及び胸水といった症状を現すこともあります。

原因

腎不全が悪化し、生命そのものを維持できないほど腎機能が低下することが原因となっていて、ほったらかしにすると死に至ります。

治療法

本来、この病気に起因する臓器損傷がハッキリ現れる前に透析療法を取り入れるべきとされています。透析を行わなければ死に至ります。尿毒症が落ち着くと腎移植による手術が視野に入ります。透析療法には、血液透析及びCAPDといったものがあります。具体的には腎機能が正常時に比較して約一割程度低下した場合に血中における毒素が上昇し、これによって尿毒症を惹起するリスクが高まり、人工透析療法へと移行します。人口腎臓が血中における老廃物や余分な水分と塩分を除去し、更に腎不全に起因する血液の酸性化を中性にする働きも有します。血液透析では、腕の血管から人工腎臓へ血液を流し込み、これによって濾過機能を発揮します。腹膜透析は、体にある腹膜が有する透析機能を用いる手法で、カテーテルを腹部に入れ本来腎臓がする働きを腹膜に行わせる方法となります。