尿酸結石症

症状

結石は超音波検査にて見出します。通常、尿酸結石はX線に対して透過性を有するため、X線写真では見つけにくくなっています。

原因

脱水、酸性尿、高尿酸尿症が原因となります。高尿酸尿症は、尿酸が過剰に作られることが原因となります。これはプリン体を含有する食品や核酸代謝の向上などに起因します。尿酸排泄を促すものでは、アスピリンや造影剤、尿酸排泄促進薬などがあげられますが、これらは一時的に高尿酸尿症を惹起します。核酸代謝亢進に起因する高尿酸尿症においては、化学療法を行った多血症及び白血病患者に見られるもので、細胞が多く破壊されることで急性腎不全を惹起する可能性もあります。また、高尿酸尿症が見られない場合でも酸性尿は尿酸結石症(にょうさんけっせきしょう)を引き起こす原因となります。この疾患は男性に多いと言われています。

治療法

不足なく水分を摂取して尿量を増加させることが必要です。酸性尿が継続的に見られるケースでは尿をアルカリ化にする治療を行います。また、プリン体を必要以上に摂取しているケースでは、それを控えます。高尿酸尿症に関しては、その多くが結石症を防ぐことができ、アロプリノールで尿酸排泄の適正を計ることが可能です。