慢性気管支炎

症状

慢性気管支炎(まんせいきかんしえん)は、三ヶ月以上の間継続して咳及び痰が見られるものを指していて、症状は軽いものとなります。感染に起因する急性期では喘息発作や呼吸困難といった症状も強く出現しますが、通常軽症となります。尚、本症では肥満傾向を呈する場合が多く、肺気腫では痩せ型が多いとされます。

原因

炎症が気道において慢性化し、これによって気道分泌が多くなって長期に渡って咳や痰が続く病気を言います。タバコをはじめ、大気汚染などが原因ではないかと推測されています。また何度も繰り返される下気道感染などによって乳幼児期に発症します。日本では肺気腫と共に慢性気管支炎が慢性閉塞性肺疾患と総称されるケースが多くなっています。また本疾患では単純性慢性気管支炎、慢性及び反復性粘膿性気管支炎、慢性閉塞性気管支炎の三つに分けられています。

治療法

抗生物質、気管支拡張薬、去痰薬などが用いられます。また、塩分の摂取制限が必要なものでは肺性心が呈されるケースとなります。日常生活では禁煙を心がけ、ケースよっては在宅酸素療法を行います。一定の基準を満たすと入院措置がとられます。尚、慢性気管支炎が高度になると高二酸化炭素血症と低酸素血症を示し、慢性的な呼吸不全を引き起こします。また冬になると感染に起因して本症の悪化が見られます。ただし、肺気腫に比すると見通しも良いとされています。