肝斑

症状

口の周囲や頬、額など顔面において左右対称性に発症する淡褐色斑であり、境界はハッキリとしています。紫外線に起因して悪化するため、冬場は改善するものの夏場は増悪します。三十歳を過ぎた女性に多く見られ、俗に言うシミのことを指しています。男性ではあまり見られませんが、発症した場合、淡褐色斑が顔面において対側性に認められます。尚、妊娠性肝斑(にんしんせいかんはん)は妊娠を引き金に生じるシミのことを意味します。

原因

メラノサイトが活性化することで肝斑(かんはん)が発症すると言われています。このメラサイトの活性化は、副腎皮質ホルモン及び性ホルモンの異常に起因して引き起こされると考えられています。鑑別を要するものでは太田母斑やリール黒皮症などがあります。前者は、先に見られる皮膚炎様症状を呈さず、自覚症状も見られません。後者では眼瞼の周りが障害されます。

治療法

紫外線を避けることが重要です。妊娠に起因するケースでは分娩が終わって数ヶ月経過すると改善します。その他、引き金となる因子を取り除くことも重要であり、これには性ホルモンに働きかける薬といったものが該当します。