C型急性肝炎

症状

血液検査で偶然発見されるケースが多いため、ほとんどが特に症状を示さないと言われています。A型肝炎ウイルスやB型肝炎ウイルスに比較すると大抵軽い症状となります。中には無症状の症例も存在しています。C型急性肝炎(しーがたきゅうせいかんえん)の潜伏期間は一ヶ月から三ヶ月程度で、症状が示されるケースではA型やB型のそれと同様になります。即ち、全身倦怠感をはじめ、食欲不振、黄疸、嘔吐及び悪心の順に見られます。

原因

A型肝炎及びB型肝炎は古くから確認されていましたが、これらのいずれにも分類されない肝炎ウイルスはその存在が示唆されていたものの長い間確認されていませんでした。そのため、非A非B型肝炎と呼ばれていた経緯があります。感染経路は血液及び体液で、大半は慢性化する持続感染へと移行しますが、一時的感染となる場合もあります。また劇症肝炎に移行する場合もあります。

治療法

インターフェロンは抗ウイルス薬のことですが、C型急性肝炎に対して早くから適用されます。特に慢性化した場合は、この治療方法を実施するべきとされています。その効果は非常に高く、本疾患では慢性傾向にあるためいずれの時期においても有効とされます。C型肝炎で一年以上持続して肝機能異常を示す症例はとても多く、慢性化するとほとんどの場合自然治癒することはありません。感染から凡そ二十年で肝硬変を発症し、次いで肝細胞癌へと移行します。