膵嚢胞

症状

仮性嚢胞は急性膵炎及び慢性膵炎の急性発症後、凡そ十日前後で出現してきます。その際、腹痛を呈します。痛みは強く、右季肋部や左季肋部、背部といった広範囲に放散することもあります。更に嚢胞が発生した位置に圧痛を示します。ただし、膵炎に改善が見られるとこの痛みも和らぎ、鈍い痛みとして継続することがあります。その場合、食物を摂取することで悪化し、さらには嘔吐や悪心を随伴させることもあります。このため、食欲不振から体重減少をきたすこともあります。合併症では、嚢胞感染に起因する膿瘍や嚢胞の腹腔内破裂、或は嚢胞の消化管穿孔、そして嚢胞内部の出血などがあります。特に下血や吐血を伴う場合には消化管穿孔の可能性があり、熱の上昇を見るケースでは膿瘍が考えられます。尚、真性嚢胞では合併症を引き起こすことは稀です。また仮性嚢胞に比較すると出現する症状も軽微となります。

原因

膵臓に袋状の嚢胞が発生する疾患であり、膵嚢胞(すいのうほう)は真性嚢胞及び仮性嚢胞に分類されます。このうち仮性嚢胞は腹部強打などの外傷に起因するものや急性膵炎後に生じることがあり、これによって腹腔内に膵液が流出した病態となります。

治療法

自然治癒するケースもありますが、嚢胞が消失しない場合は手術によって嚢胞を除去します。また胃若しくは小腸を嚢胞に結合し、これによって嚢胞内容物が流出できるように手術することもあります。真性嚢胞の内、腫瘍性のものは一定範囲を超えて肥大した場合手術適応となります。尚、真性嚢胞には腫瘍性の他、先天性のものもあります。


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