医学全般

医学に基づいて症状から病気を予測

尿の異常で考えられる病気・医学全般

赤っぽくなっていれば重篤な熱傷、尿が黄白色っぽくなっていれば膀胱炎、フィラリア症、腎盂腎炎、尿道炎等が、茶褐色であれば黄疸、淡紅色であれば薬剤性肝障害が疑われます。その他、濁りから糖尿病や急性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群が推測されます。尿量やその回数が多い状況は前立腺肥大症、尿崩症、膀胱炎、糖尿病等が、少ない若しくは出にくい傾向であれば、急性糸球体腎炎、腎不全末期、出血多量、日射病、尿道結石、火傷、尿道狭窄、腹水、ネフローゼ、膀胱がん、肝硬変、うっ血性心不全等の病気が視野に入ります。尿の漏れが生じる状態は、尿失禁や前立腺肥大症といった病気が疑われます。排尿の際の症状として痛みを感じると、膀胱結石、尿道炎、前立腺ガン、膀胱炎、前立腺炎、尿道炎が視野に入ります。

腹痛で考えられる病気・医学全般

上腹部痛は、急性胃炎、急性膵炎、胆嚢炎、腎結石、狭心症、肺炎、逆流性食道炎、アニサキス症、心筋梗塞、急性虫垂炎(盲腸)、胆石症、腹膜炎が視野に入ります。下腹部痛は、急性虫垂炎、潰瘍性大腸炎、腸閉塞(イレウス)、腸重積、尿閉、急性腸炎、膀胱炎、便秘、尿管結石、腸捻転、大腸憩室症が範疇になります。

全身性発疹で考えられる病気・医学全般

熱の上昇が見られると突発性発疹、川崎病、パラチフス、ベーチェット病、腸チフス、しょう紅熱、麻疹が懸念の領域になります。微熱若しくは熱の上昇が見られないと、湿疹、風疹、水疱瘡(みずぼうそう)、薬疹、蕁麻疹が考えられます。

出血傾向で考えられる病気・医学全般

女性における不正出血では流産、絨毛癌、子宮筋腫、子宮がん、胞状奇胎、子宮内膜症が心配の領域になります。その他、男女共に血管性のものではアレルギー性紫斑病や壊血病、血液性のものでは血友病や肝硬変、敗血症、薬物中毒、白血病、放射線障害、血小板減少性紫斑病が疑われます。

浮腫で考えられる病気・医学全般

上肢に限定するものは、閉塞性静脈炎や乳癌、下肢に限定するものは、同じく閉塞性静脈炎の他、心疾患や妊娠が、顔に限局するものでも閉塞性静脈炎の他、急性腎炎といったものが予測の範囲になります。一方、全身性のものは心筋梗塞、急性腎不全、心筋症、甲状腺機能低下症、心臓弁膜症、癌、肝硬変、クッシング症候群、高血圧性心疾患、副腎皮質ホルモン薬由来の副作用、原発性アルドステロン症、先天性心疾患、心膜炎、ネフローゼが範疇になります。

肥満と痩せに関わる医学全般

太っていれば高血圧症やクッシング、糖尿病、冠状動脈硬化症が予測の範囲になります。徐々に痩せていく状況は糖尿病、肝臓疾患、結核、神経性食欲不振症、バセドウ病、中枢性尿崩症、心不全、ガン、貧血が検証の対象になります。突然痩せていくケースは嘔吐や下痢、発熱などが考えられます。

食欲不振に関わる医学全般

腹痛が認められない場合、貧血、腎疾患、肺炎、心不全、摂食障害、癌、心の病、急性肝炎、発熱、寄生虫病、肺結核、心筋梗塞、不眠症が推測の範囲に。上腹部に不快感や痛みを感じる場合、胃癌、膵癌、急性胃炎、胃アニサキス症、胃下垂症、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などが範疇になります。

胸痛で考えられる医学全般

痛みが深呼吸に伴う場合、脊椎圧迫骨折、帯状疱疹、肋骨骨折、胸膜炎、自然気胸、心膜炎が、胸部表層上の痛みは、急性乳腺炎、食道裂肛ヘルニア、肋間神経痛、心臓神経症が推測の領域になります。急激な胸痛で呼吸困難を見ると、自然気胸や肺梗塞が、急激な胸部圧迫痛を感じれば心筋梗塞や狭心症の病気が予測できます。食事に随伴し痛みが変化するのは、食道癌や消化器系疾患、食道炎が検証の対象になります。痛みが咳や痰に伴うケースは、肺癌が、これに熱を随伴させるケースは、インフルエンザや胸膜炎、肺炎、心膜炎、風邪症候群などの病気が懸念の種類になります。