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一般名

塩酸ラロキシフェン

「えびすた」の概要

女性は加齢に伴って骨粗鬆症を招きやすくなります。これは生理がなくなるとエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの生成量が減少するためで、カルシウムが骨内から流出するからです。エビスタは、女性ホルモンの作用を高めるため、その流出を抑制し、骨のカルシウム量減少を抑えます。同様の働きを有する別の薬に比較すると副作用があまりないと考えられています。

効能・効果

閉経後における骨粗鬆症。

副作用

肝機能障害、静脈血栓塞栓症。その他：腹部膨満感、痒み、乳房緊迫、体重増加、火照り、血小板数減少、血清蛋白減少、血中カルシウム減少、皮膚炎、下肢痙攣、感覚低下、多汗、ヘモグロビン減少、血清リン減少など。

エビスタの注意点

エビスタの使用により静脈血栓塞栓症を招くおそれがあるため、異常を感じた際は医師への相談が望まれます。報告例では経口エストロゲン製剤と組み合わせてエビスタを用いることで、子宮内膜肥厚が増大したとする症例が存在します。その他、カルシウム及びビタミンD摂取量が不足するケースでは、それを補うことが重要です。

気をつけるべきケース

腎及び肝障害を認める場合。過去に経口エストロゲン療法を行って明らかな高トリグリセリド血症を招いている場合。

利用できないケース

静脈血栓塞栓症を招いている場合、若しくは過去に惹起している症例。抗リン脂質抗体症候群を認める場合。過去にエビスタを用いてアレルギーを引き起こしている場合。妊娠している女性、若しくはその可能性を孕んでいる症例。動けない場合。