タナトリル

同様の製品

レニベース、チバセン、カプトリル、コバシル。

一般名

塩酸イミダプリル

「たなとりる」の概要

強い降圧作用と共に持続性を有します。プロドラックで高血圧の治療薬ですが、一型の糖尿病性腎症にも有用とされています。これは尿蛋白を減らし、その悪化を抑える作用に由来します。糖尿病腎症を引き起こすと次第に腎機能に異常を来たし、蛋白尿を認めるようになります。進行すると腎不全に陥ります。本薬剤はアンジオテンシンを作り出す酵素の作用を阻害する働きがあることから、血管拡張に働きかけ血圧低下をもたらします。

効能・効果

腎実質性高血圧症、高血圧症、一型に随伴する糖尿病性腎症。

副作用

皮膚粘膜眼症候群、血小板減少、天然痘様症状、紅皮症、高カリウム血症、再生不良性貧血、血管浮腫、急性腎不全、膵炎。その他:腎臓及び肝臓機能障害、眩暈、ふらつき、咳、頭痛、発疹、掻痒、立ちくらみ、白血球減少、咽頭部違和感、嘔吐、悪心、低血圧、浮腫、胃部不快感など。

タナトリルの注意点

一型に随伴する糖尿病性腎症で腎機能障害が急激に生じます。また、本薬剤の使用量は緩やかに増やして行く傾向にありますが、これは急速な血圧低下を予防する目的で行われます。その他、眩暈などを生じるため、リスクを伴う作業には注意が必要です。

気をつけるべきケース

高齢者。両側性腎動脈狭窄、脳血管障害、腎機能障害を認める場合。

利用できないケース

血管浮腫及び本薬剤に対する過敏症の既往歴がある場合。妊婦。