心的外傷後ストレス障害[しんてきがいしょうごすとれすしょうがい]

症状

感情鈍麻、恐怖に対する逃避などを生じ、衝撃体験が何度も思い出されることを特徴とします。また抑鬱や興奮、暴力、薬剤依存、自制心の減退などを合わせて発生することもあります。幻覚や幻視が出現することもあり、恥辱感や拒否、罪悪感など精神症状も呈します。更に注意力散漫や記憶力低下を見ることもあります。

原因

人間の持つ対応能力を超越した事柄を体験することで高度の衝撃を心に受け、それが過ぎ去ってから半年以内に生じる多彩な精神症状を言います。これにはフラッシュバックによって過去の体験を自身の意思に関係なく思い出すものや体験を呼び起こす状況を避け続けるものなどがあります。原因は、交通事故や家庭内暴力、自然災害、犯罪、戦争などとなります。心的外傷後ストレス障害(しんてきがいしょうごすとれすしょうがい)はいわゆるPTSDと呼ばれるもので、阪神大震災などで広く知られています。

治療法

アミトリプチリンやイミプラミンといった三環系抗鬱薬が用いられます。使用量は、鬱病のそれと同様になります。また抗痙攣薬やモノアミン酸化阻止薬、セロトニン吸収阻害薬などが利用されることもあります。精神療法では、ストレスを認識させ、リラックスさせる方法を教えるものと、脱感作治療方法というものがあります。後者は再体験を誘発して治療するものです。尚、抗痙攣薬ではバルプロンやカルバマゼピンといったものが使われます。