アクトネル

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ベネット。

一般名

リセドロン酸ナトリウム水和物

「あくとねる」の概要

骨の取り込みを抑えて骨代謝の回転を阻害します。これは破骨細胞の働きを抑えることによってもたらされます。骨の取り込みは骨からカルシウムが血中へ溶出することで起こり、それに対してカルシウムを血中から吸収することで骨形成が行われます。これらは常に実施されているため、骨は新しいものに常に入れ替わっています。また骨の取り込みは破骨細胞が行い、骨の形成は骨芽細胞が行っています。その際、骨の吸収のほうが強くなると、骨量が減っていくため骨粗鬆症を招きます。アクトネルは、カルシウムが骨より流出してしまうのを防止するため、骨粗鬆症に有効とされます。

効能・効果

骨粗鬆症。

副作用

食道狭窄、肝機能障害、黄疸、顎骨骨髄炎、食道潰瘍、顎骨壊死、胃及び十二指腸潰瘍。その他:上腹部痛、消化不良、口内炎、肝機能異常、頭痛、胃部不快感、尿潜血陽性、便秘、腹部膨満感、口渇、眩暈、食欲不振、胃炎。

アクトネルの注意点

起床後、水分を十分に補給しながら服用します。また、その後暫くは横になることを避けます。アクトネルは水以外の食物や別の薬と併用すると、その吸収が阻害されますので、これらのものとは同時に摂取しないようにします。食後三十分ほど横になるのを避けるのは、食道炎や食道潰瘍を招く可能性があるためです。また、舐めたり噛んだりすると、口腔咽頭を刺激する可能性があるので避けます。

気をつけるべきケース

上部消化管に位置する食道炎、潰瘍、胃炎、嚥下困難などを招いている場合。腎臓障害を認める場合。

利用できないケース

妊娠している女性、若しくはその恐れがある女性。食道狭窄、アカラシア、低カルシウム血症、重篤な腎障害を認める症例。過去にビスフォスフォネート系薬剤若しくはアクトネルを用いてアレルギーを惹起している場合。服用後、三十分、立位若しくは座位を維持できない人。