デスモプレシン

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点鼻用。

一般名

酢酸デスモプレシン

「ですもぷれしん」の概要

いわゆる抗利尿の働きがあり、尿の濃縮を亢進させる作用を持ちます。これは腎臓での尿細管において、再吸収を高める働きがあるためで、本薬剤はバソプレシン誘導体となります。バソプレシンは、脳の下垂体から放出されるホルモンですが、尿崩症ではこのホルモンが不十分となるため、この病気を発症します。本薬剤はこのホルモンの誘導体であり、鼻の粘膜から体内に吸収させて、異常に多く排出される尿量をコントロールするものです。

効能・効果

夜尿症の内、尿比重低下または尿浸透圧低下を随伴させる症状の改善。中枢性尿崩症。

副作用

昏睡、脳浮腫。また、高度な水中毒で且つ痙攣を随伴させる場合が見られます。その他:浮腫、発疹、嘔吐、のぼせ、鼻炎、倦怠感、水中毒、掻痒感、嘔気、頭痛、発汗、鼻粘膜刺激、顔面蒼白など。

デスモプレシンの注意点

多量の飲水を控え、輸血や点滴を用いて水分を補給することが大切です。これは本薬剤の利用で水中毒を発生させてしまうことがあるためです。

気をつけるべきケース

妊婦、高齢者、小児。

利用できないケース

妊娠中毒症、動脈硬化症、狭心症、冠動脈硬化症を認める場合。また、循環器疾患のうち高血圧を随伴させている場合。その他、既往歴としてデスモプレシンに対する過敏症を認める場合。