プログラフ

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プロトピック。

一般名

タクロリムス水和物

「ぷろぐらふ」の概要

関節リウマチに起因する関節炎において炎症性サイトカインの生成を抑える作用があります。このため、関節に生じた炎症や軟骨病変及び骨病変に有効とされています。免疫反応は、自分の体にとって異物として拒否する性質のことを言い、例えば他人の臓器を移植した際に生じます。本薬剤は臓器移植時に発生する拒否反応を抑制する作用があり、これは免疫力低下作用を持つことに由来します。また、ステロイド剤に比較すると副作用も軽減する外皮用剤もあります。こちらはアトピー性皮膚炎に処方されます。

効能・効果

拒絶反応を生じる肝臓、肺、心臓、膵臓、腎臓移植の際の拒絶反応の抑制。骨髄移植時の拒絶反応抑制並びに移植片対宿主病抑制。胸腺摘出後治療に関してステロイド剤に期待される作用が認められない全身型重症筋無力症。既存療法で期待される作用が得られない関節リウマチ。

副作用

イレウス、感染症、狭心症、催不整脈、ネフローゼ症候群、脳症、皮膚粘膜眼症候群、リンパ腫、意識障害、溶血性尿毒症症候群、うっ血性心不全、皮質盲、急性腎不全、脳血管障害、呼吸困難、心膜液貯留。その他:高脂血症や高尿酸血症、高血糖などの代謝異常、振戦、吐き気、腹部部満感、尿量減少、頻尿、頻脈、眼振、運動失調、感覚異常、傾眠、下痢、膵炎、貧血、脱毛、発熱、筋肉痛、味覚異常、腎機能障害、月経過多、血圧変動、関節痛、頭痛、全身倦怠感、嘔吐、ほてり、多尿、浮腫、徐脈、動機、痺れ感、喘息、発疹、黄疸、腹痛、腸管運動障害、不眠など。また、頭痛、頭重、皮膚感染症、皮膚乾燥、刺激感、丘疹といった症状が外皮用剤を用いた際に見られることがあります。

プログラフの注意点

他剤併用で悪影響を生じることがあります。服用する際にグレープフルーツジュースを飲むと作用が高くなることがあります。

気をつけるべきケース

肝機能障害を認める場合。

利用できないケース

免疫抑制薬であるシクロスポリンを用いている場合。また、カリウム保持性利尿剤を用いている場合。既往歴として本薬剤の成分に対する過敏症を認める場合。内服薬は妊婦で使用不可となります。