リンデロン

同様の製品

リネステロン、ベタメタゾン、ベタメサゾン、ベータメサ、ステラロールB。

一般名

ベタメタゾン

「りんでろん」の概要

デキサメタゾンより少し作用が強く、プレドニゾロンと比較するとおよそ十倍程度の働きがあります。副作用である電解質代謝はほぼ見られませんが、副腎萎縮が長い間用いることによって高まります。本薬剤はステロイドの中でとても作用が強いため、プレドニゾロンなどによって十分な効果が得られない場合に変更して利用されます。長い血中濃度半減期を示しますが、これは強い受容体との結合からもたらされます。尚、利用形態は点鼻、点眼、坐剤、点耳、内服、注射といったものになります。

効能・効果

副腎性器障害、慢性副腎皮質機能不全、甲状腺障害、エリテマトーデス、サルコイドーシス、皮膚炎、湿疹、蕁麻疹、気管支喘息、円形脱毛症など。

副作用

続発性副腎皮質機能不全、感染症増悪、誘発感染症、月経異常、下痢、嘔吐、腹部膨満感、血圧上昇、顔面紅潮、不眠、関節痛、筋肉痛、口渇、掻痒感、発汗異常、紫斑、食欲亢進若しくは不振など。

リンデロンの注意点

リファンピシンやフェニトイン、バルビツール酸系酸などと組み合わせて用いる際には慎重を要します。続けて利用している際に突然その利用を止めると、ショックや発熱、関節痛などを生じることがあります。

気をつけるべきケース

妊婦。予防接種のうち、麻疹(はしか)や水痘を対象に受けた人。脂肪塞栓症、感染症、脂肪肝、腎不全、重症筋無力症、糖尿病、甲状腺機能低下症、骨粗鬆症を認める場合。

利用できないケース

感染症を認める関節腔内、滑液嚢。電解質異常、結核性疾患、消化性潰瘍、血栓症、緑内障、単純疱疹性角膜炎、後のう白内障などを認める場合。過去にリンデロンに対する過敏症を認める場合。