急性好酸球性肺炎

症状

急性好酸球性肺炎(きゅうせいこうさんきゅうせいはいえん)では症状が見られない状態から急激に発熱や呼吸困難、咳、痰といった症状を示します。また数日で呼吸不全に達しますが、ステロイドの利用で直ぐに改善するケースが多いと言われています。また明らかな低酸素血症も示します。

原因

女性より男性の方に少し多く見られ、発症年齢は若年層に多いとされます。抗原を吸い込んだり、タバコなどが誘引になると言われていますがハッキリとは解明されていません。一週間以内における急性発症、気管支肺胞洗浄検査において好酸球の増加が見られること、アトピー・喘息・感染が認められないこと、瀰漫性肺浸潤陰影が認められること、高度な低酸素血症が見られること、ステロイドの利用で直ぐに軽快すること、ステロイドを途中解除しても再び症状が見られないことなどが急性好酸球性肺炎の診断基準になります。尚、好酸球は白血球の一つであり、これが肺や血中において増多した疾患が好酸球性肺炎となります。別名では肺好酸球浸潤症候群(はいこうさんきゅうしんじゅんしょうこうぐん)とも言います。

治療法

ステロイド投与による治療方法が中心となります。多くは一週間程度で回復し、ステロイド投与を停止してもぶり返すことはあまりありません。また少ないケースで、ステロイドを使わず自然に改善したとの報告例もあります。