イレッサ

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一般名

ゲフィチニブ

「いれっさ」の概要

手術不可若しくは再発非小細胞肺癌の治療に使われる薬剤です。イレッサは悪性腫瘍に認められるチロキシナーゼを選択的に妨害することで腫瘍細胞の分裂を阻害し、癌の肥大化を抑えます。チロキシナーゼは非小細胞肺癌など様々な悪性腫瘍に見られる物質で、イレッサは上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害薬です。

効能・効果

肺癌。手術不可若しくは再発非小細胞肺癌。

副作用

急性膵炎、間質性肺炎、多型紅斑、高度な下痢、脱水、黄疸、急性肺障害、肝機能障害、中毒性表皮壊死症、肝炎、血尿、出血性膀胱炎など。その他:吐き気、下痢、掻痒感、爪障害、肝機能障害、結膜炎、発疹、眼瞼炎など。

イレッサの注意点

服用後に熱の上昇や咳、呼吸困難などの症状を感じたら速やかに医師へ知らせます。イレッサによる治療を始めるにあたり、初期における息切れなどの副作用、安全性、致命的となるケースの存在、有効性などを不足なく説明した上で患者の同意が必要となります。治療開始後一ヶ月ほどは致命的となる副作用の出現が懸念されるため、入院措置が望まれます。副作用では間質性肺炎や急性肺障害などが報告されており、いずれも全身状態の程度に依存しません。しかし全身状態が悪い症例ほどこれらの副作用の出現率が高くなるようです。

気をつけるべきケース

全身状態が良くない症例。肝機能障害若しくは肺障害を認める場合。

利用できないケース

過去にイレッサを用いてアレルギーを招いている場合。妊娠している女性、若しくは妊娠が疑われる場合。