同様の製品

フスコブロン、セキコデ、ジヒドロコデインリン酸塩、ヒドロコデイン。

一般名

リン酸ジヒドロコデイン

「りんさんじひどろこでいん」の概要

中枢性鎮咳剤の一つとして知られており、延髄に位置する咳嗽中枢に働きかけて鎮咳作用を呈します。また、リン酸コデインと同様に昔から用いられてきた経緯があり、各種呼吸器疾患に使われます。リン酸コデインに比較するとその効果も少し高いと言われています。その他、鎮咳以外にも下痢の抑制や鎮痛及び鎮静目的で用いられます。

効能・効果

高度な下痢症状。感冒、肺癌、塵肺、急性及び慢性気管支炎、肺結核などの鎮咳。各種呼吸器疾患に関する鎮咳及び鎮静。疼痛の際に関する鎮痛。

副作用

不規則呼吸、呼吸緩慢、息切れ、麻痺性イレウス、中毒性巨大結腸、錯乱、咽頭浮腫、無気肺、気管支痙攣。その他：不整脈、顔面紅潮、眩暈、発疹、掻痒感、血圧変動、排尿障害、便秘、嘔吐、吐き気、視力障害など。

リン酸ジヒドロコデインの注意点

連続利用の際に突然減少させたり、停止すると、震えや不眠、頭痛、下痢、悪心、発汗、流涙、不安などを生じることがあります。また、服用中にアレルギー症状を呈した際は、医師への連絡を要します。

気をつけるべきケース

高齢者、乳児、新生児。腎臓及び肝機能障害、呼吸器及び心機能障害、脳器質的障害、細菌性下痢を認める場合。衰弱、ショックが認められる場合。既往歴として薬物依存症を認める場合。

利用できないケース

ストリキニーネ中毒、破傷風、癲癇重積症に基づく痙攣状態を認める場合。慢性肺疾患に続いて発症した心不全を認める場合。重篤な呼吸抑制を認める場合。急性アルコール中毒を招いている場合。アヘンアルカロイドにアレルギーを生じた経緯がある場合。