慢性咽喉頭炎

症状

口腔内の乾燥や喉の発赤などが多々生じます。また、常時喉が乾燥している病態で、痛みを感じたり、異物感、違和感、不快感といったものを生じます。初期段階の慢性咽喉頭炎(まんせいいんこうとうえん)では、咳や声の枯れなどから進行していくケースもあります。

原因

さまざまなものが誘引となります。これにはタバコや、汚染された空気を吸い込むといったことも含まれます。一般に、加湿の働きが低下する鼻炎や副鼻腔炎、そして喉頭炎や急性咽頭炎が治りきらず持続したケースにおいて発生すると言われています。

治療法

環境に由来する場合は、湿度を高め、誇りを除去したりします。習慣などを原因とする場合もあるため、生活の環境そのものを見直すことも重要です。慢性咽喉頭炎は基本的に原因を取り除くことが重要となります。食道裂孔ヘルニアといった明確な原因が特定できているケースでは、手術を行うこともあります。ただし、原因の分からないものもあり、これを咽喉頭異常感症と呼んでいます。近年、胃食道逆流から生じる逆流性食道炎が原因の一つとしてあげられており、胸焼けなどを随伴させるタイプでは、これが疑われます。このケースでは、プロトンポンプ阻害薬及び制酸薬が用いられます。これらの薬剤には高い効果が認められており、同時に生活習慣の見直しも行います。