症状
検査などでたまたま見つかるケースが多く、ほとんど症状を示すことはありません。稀に突如として黄疸や全身の倦怠感などを出現させることもあります。普通は、血液検査などによってはじめて発見されます。
原因
自己免疫性肝炎の他、薬物性肝炎、アルコール、肝炎ウイルスなどが原因となります。日本ではウイルスに起因する肝炎が非常に多く、その中で慢性化するのはB型とC型になります。いずれも血液及び体液から感染します。慢性肝炎(まんせいかんえん)は炎症に起因した肝障害が半年以上に渡って持続する病態を言います。肝硬変は、炎症で破壊された肝細胞を修復するために行われる線維の増生が何度も行われることによって引き起こされます。
治療法
ラミブジンはB型肝炎ウイルスに対して用いられます。もともとHIV感染症の治療目的で作られたものですが、B型肝炎ウイルスの増殖を抑える働きがあります。インターフェロンは間欠的な長期投与、つまり半年以内において行われます。C型肝炎ウイルスに対してもインターフェロン療法が適用され、根治させることが可能となります。ただし、ウイルスの種類とその量によって治療効果も異なってくるため、難治例ではインターフェロンと共にリバリンが組み合わせて使用されます。尚、インターフェロンによってウイルスを除去できた場合、肝癌を抑えると言われています。またインターフェロンの利用中にトランスアミナーゼが適正になれば、再発しても肝癌を抑えるものと示唆されています。