ジフルカン

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ニコアゾリン、フルコナゾール・F、ミコシスト、フルコナール、フルコナゾンカプセル、フルカジール、フルコナマイラン。

一般名

フルコナゾール

「じふるかん」の概要

腸管から取り込まれやすい薬剤であり、組織移行性も優れています。およそ三十時間程度の血中における濃度半減期を示し、髄液内濃度は血中での九十パーセントに及びます。ジフルカンは真菌の細胞膜の合成を抑制する作用があり、その結果真菌の成長を阻害します。別の抗真菌薬に比較すると再燃リスクが低く、その働きも高くなっています。作用に持続性が認められ、副作用の出現も他剤に比較すると若干抑制されるようです。

効能・効果

呼吸器真菌症、尿路真菌症、真菌血症、真菌髄膜炎、消化管真菌症。

副作用

無顆粒球症、皮膚粘膜眼症候群、黄紋筋融解症、中毒性表皮壊死症、意識障害、高カリウム血症、間質性肺炎、痙攣、偽膜性大腸炎、心室頻朴、肝臓壊死、肝炎、肝不全、肝機能障害、胆汁うっ滞、急性腎不全、ショック、再生不良性貧血、血小板減少症など。その他:腎機能異常、熱の上昇、しゃっくり、下痢、頭重感、手指こわばり、白血球減少傾向、肝機能異常、食欲低下、白血球減少、疲れ、貧血、腹部不快感、嘔気、吐き気、頭痛、浮腫、発疹など。

ジフルカンの注意点

他剤併用で害を与えることがあり、他の薬と組み合わせて用いる症例では医師の判断が必要です。トリアゾラムと他のアゾール系抗真菌薬の併用で、心停止、心室性不整脈などを招いた例が知られています。

気をつけるべきケース

肝機能及び腎機能障害を認める場合。過去に薬物アレルギーを惹起している症例。

利用できないケース

過去にジフルカンを使ってアレルギーを引き起こしている場合。シサプリドやトリアゾラムを使っている場合。妊娠している女性。