無顆粒球症

症状

急激に高熱を発生させ、これと共に震えや悪寒を随伴させます。次第に口腔内に腫れが生じ、中でも喉部には赤みを伴うケースが多いとされます。そして呼吸困難及び頭痛といった症状を出現させ、一気に重症化に至ります。こうなると入院適応であり、即座に適切な治療を実施します。放置すると肺炎及び敗血症といったより重症化した疾患を招き、死に至るケースもあります。

原因

白血球の中で顆粒球のみが減少する疾患であり、造血組織において毒素が作用し、そのため顆粒球の形成に異常が発生したり、顆粒球の寿命が短くなったりすることが原因となります。これには薬物が該当し、特異体質であれば、微量であっても無顆粒球症(むかりゅうきゅうしょう)を引き起こす可能性があります。具体的には、アミノピリン、抗生物質、サルファ剤、抗癌薬などが該当します。

治療法

薬剤が原因となるため、それらの利用をすぐに停止します。また入院適応であるため、無菌室といった場所に隔離されることになります。その際、抗生物質も高い殺菌力を有するものが投与されます。尚、G-CSFと呼ばれる薬は、白血球の生成を促進させる物質であり、近年利用される傾向にあり、有効性が認められています。また、輸血を実施する場合もあります。