全般性不安障害

症状

イライラ、疲労感、落ち着きを失う、集中力低下、筋肉のこわばり、不眠といった症状が出現し、いずれも不安や心配事に起因します。診断では、これらの症状から判断されることになります。

原因

多彩な事象に過度な不安が引き起こされるものであり、継続して半年以上、日々生じます。男性より女性の方が倍ほど多く罹りやすく、全年齢層で認められます。変動性であり、長期間に渡って継続します。中でもストレス環境下で増悪する傾向にあります。本疾患は感情の制御が上手に行えないためで、常時悩みや不安を保持してしまいます。健康人でも不安は生じますが、全般性不安障害(ぜんぱんせいふあんしょうがい)では、その度合いが高く、頻度や継続する時間が通常人より高くなります。しかし、悩み事は健康やお金といった普通の人が悩むことと同じことで悩んでいます。いずれもその内容は経過と共に変化する場合が認められます。

治療法

抗不安薬であるベンゾジアゼピンといった薬物療法が行われます。またカウンセリングなども合わせて行われます。しかし、ベンゾジアゼピンには依存性があるため、長期間の使用に懸念が残ります。薬の利用を停止する際も、少しずつ服用量を減少させていきます。ただし、この薬の効果は高く、有効性が認められています。その他、選択的セロトニン再取り込み阻害薬であるパロキセチンやベンラファキシン、そしてブスピロンなども有用とされています。