離人症性障害

症状

気分に落ち着きがなくなり、自分の人生や自己同一性に対しての理解が歪曲します。数年間継続したり、一時的で治まるケースもあります。多くは、苦痛を感じ不安を生じます。進行すると思い悩みから何も行えなくなることもあります。しかし、障害に対して適応してしまったり、ほぼ症状を示さない場合もあります。

原因

自身の精神や身体から離脱し、外部から自身の人生を見ているような感覚を継続的に生じます。原因は高度の病気や事故といったもので、命に関わることが起こった後に見られることが多いと言われています。しかし、詳細な原因はハッキリ解明されていません。離人症性障害(りじんしょうせいしょうがい)は抑鬱などの次に多く見られる精神疾患です。

治療法

催眠療法や行動療法などに有効性が認められています。薬物療法では、抗鬱薬や鎮静薬などが用いられることもあります。しかし、離人症性障害では放置しても改善することが多く、障害が何度も生じたり、継続したりするケースに限って治療する傾向にあります。ただし、本疾患では別の精神障害を随伴させていたり、それに起因して発症することもあり、この場合、治療が行われます。尚、本疾患は見通しも良好で、多くの場合、治癒します。中でも原因となるストレスが特定できたケースでは完治すると言われています。その一方で、治療効果が得られない場合も少ないケースで認められます。