解離性健忘

症状

記憶を失います。また軽い抑鬱状態を引き起こすケースなどが多く、健忘を招いた際は混乱することもあります。

原因

災害や事故、戦争といった体験が原因となるケースが多いと言われています。つまり、解離性健忘(かいりせいけんぼう)は心の傷やストレスなどに起因して記憶がなくなってしまうものを指します。失われる記憶は数分から数年間或は今までの全部が対象となります。またその期間も一つ以上となります。多くの場合、消えた時間を自覚していますが、記憶に残っていないこともあります。そういったケースでは、何らかを引き金にして記憶の消失を自覚することもあります。尚、健忘は現在、過去を問わず、記憶を喪失するものであり、部分的に記憶が欠落したりするものを言います。また、身体化障害や心的外傷後ストレス障害などに起因するケースもあります。

治療法

催眠及び薬物による記憶想起法に効果が認められています。これは治療者が過去の出来事を患者に問いかけるもので、患者の心の中にある防御を崩したり、回り道するのに有用とされています。ただし、記憶が正しくないこともあり、証明することも重要です。これによって自己同一性が回復し、自己連続性も認識できるようになります。多くの場合、健忘を引き起こした理由を解消し、記憶も回復します。しかし、回復しないこともあり、この場合記憶も戻りません。尚、治療にあたる際は基本的に患者へ安心感を与えるようにします。また、信頼感を与えることも大切です。