躁病

症状

突如として出現する傾向にあり、多くは数日で現れます。初期段階では、活動的に見え、気分も高揚します。しかし、躁病(そうびょう)の場合、怒りやすい傾向にあるため、人間関係もギクシャクします。自身の精神状況を正確に把握できず、元気であると信じています。脳は活性化しているため、興味の対象がコロコロ変わる傾向にあり、気は散ります。自分の才能を高く評価し、誇大妄想を引き起こすケースも見られます。また、あまり睡眠をとらなくなり、幻覚を見ることもあります。更に衝動的行動が目立つようになり、反社会的な行動をとる場合もあります。尚、本人は自分が正常であると確信しています。

原因

現状の事柄から思案してバランスの取れない高揚感を示すもので、多くは躁うつ病の一環として発症します。また、単極性の躁状態でも実際は軽い抑鬱を招いていることがあります。鬱病と比べると本疾患の発症率は低く、発見されにくいとも言われています。躁病を引き起こしている人自身も気づいていないケースがほとんどとなります。

治療法

ベンゾジアゼピン系、ハロペリドール、リチウムといったものが用いられます。本疾患は、放置しても急に治まります。また、症状が現れる期間も数ヶ月以内とされます。しかし、社会的見地から考えると緊急に対処する必要性があることから、入院後、治療するべきとされます。