神経性大食症

症状

感情に起因するストレスなどを引き金に発症するケースが多々見られ、短時間で過剰な食物をとります。これを何度もしますが、他人に見られないところで行います。自身でコントロールできないと感じており、お腹がそんなに減っていなくても摂取し続けます。しかし、食べた分それを解消しようとして、吐き出したり下剤を用いるなどの方法で体外へ除去しようとします。また、異常な運動やダイエットなどを行ったりすることもあります。人間関係は良好であり、悩みを他人に聞いてもらったりします。制御不能になっている自分をちゃんと理解しており、自責の念にかられることもあります。この点は、神経性無食欲症と異なります。しかし、衝動性があり、鬱病を引き起こすこともあります。

原因

遺伝的要因と共に社会的要因が原因と考えられており、男性より、女性に多く、若者層で発症します。神経性大食症(しんけいせいたいしょくしょう)は過剰な食物を短い期間で食べ、その後吐き出したりして除去しようとする行動を何度もします。中流階層以上の人に多く見られます。尚、本疾患では体重において神経性無食欲症と異なり、適正範囲内に治まっていると言われています。

治療法

薬物療法では抗鬱薬が用いられます。選択的セロトニン再取り込み阻害薬がこれに該当しますが、投与を中止すると再び大量に食物を摂取するようになります。認知行動療法は、患者自身の正常ではない考えを特定し、これを改善させる治療法です。大半は、これで改善傾向が示され、治ることもあります。