乾癬性関節炎

症状

少関節炎型、多関節炎型、破壊性関節炎型、強直性脊椎炎型、DIP関節炎型に分類され、ほとんどのケースで末梢関節炎を呈します。大半は、少関節炎型を呈し、膝などの大形の関節に障害が見られます。また関節リウマチとの識別が困難な多発性関節炎へと移行します。多関節炎型では手足の小さい関節、肘や膝などに障害をきたします。破壊性関節炎型では骨融解を手における中手骨及び指節骨に生じます。強直性関節炎型では仙腸関節炎を見ることもありますが、時に非対称性且つ無症候性となります。その他、爪のくぼみや爪下角化症、爪割れといった爪の変形が認められます。特にくぼみが二十個以上認められるケースでは乾癬性関節炎(かんせんせいかんせつえん)が疑われます。皮膚症状では紅斑が頭皮や耳、肘、膝、手足、仙骨上部に見られます。

原因

乾癬に罹った人のうち数パーセントで関節炎が見られます。乾癬そのものは若年層に多く見られる疾患ですが、乾癬性関節炎では中年前後に多発する傾向にあります。女性、男性ともに見られます。

治療法

非ステロイド抗炎症薬が用いられます。またDMARDや免疫抑制薬が適用されることもあります。尚、免疫抑制薬ではメトトレキサートといったものが該当し、DMARDではサラゾスルファピリジンなどとなります。その他、注射金製剤なども使われます。