自己免疫疾患

症状

通常、損傷した個所と基礎疾患によって症状も異なります。しかし、多くは熱の上昇を随伴させます。

原因

自身と異物を区別し、異物に対してのみ反応するのが正常な免疫機能となりますが、自己免疫疾患(じこめんえきしっかん)ではこのシステムに機能不全をきたし、自身を攻撃してしまいます。これには抗体生成を制御する細胞において機能障害を引き起こした場合、自身の組織に良く似た物質が体内へ侵入した場合、自身の正常な組織がウイルスや薬剤などによって変性した場合、正常下では免疫に発見されない自身の組織が血中に入った場合などが原因となります。尚、自己免疫疾患は易感受性を遺伝させることもあり、これは病気が直接遺伝するものと区別されます。つまり、自己免疫疾患を引き起こしやすい傾向を遺伝させてしまうため、ウイルス感染などを介して発病します。その他、本疾患はホルモンの影響も指摘されており、これは女性に多く自己免疫疾患を見ることに由来します。

治療法

免疫抑制薬が利用されます。これにはクロラムブシルやメトトレキサート、シクロスポリン、シクロホスファミド、アザチオプリンといったものが知られていますが、いずれも長期に渡って用いるため、副作用が懸念されます。その他、血症交換療法やコルチコステロイド薬などが適用されることもあります。