症状
明確な発音で会話するのに困難を示し、会話し出すのも遅くなります。また、色の名称を記憶したり、数及び文字を覚えるのが困難となります。更に、単語内に存在する音の位置を理解したり、単語内に認められる音の数を理解する、単語を音節に分類するといったものもなかなかできません。このため、初期段階では、言葉の置換の遅れや文字の名称を言葉で言えなかったり、発生する際に言葉を選ぶといった様子が伺えます。こういった症状が見られれば、失読症(しつどくしょう)が疑われます。多くの場合、類似した単語を区別して理解することが苦手です。そのため、文字を記入する時にその位置を入れ替えてしまうことがあります。また、取り違えたりすることがしばしば見られます。
原因
文字と音を関連付ける脳の機能に問題がある場合、失読症を引き起こします。つまり、或る関係に対して、それを脳が理解できないことで生じます。先天性の問題と言われており、本症は遺伝すると言われています。学習障害の一種であり、男子の方が女性よりも発見されやすくなっており、女子では見つけにくいと指摘されています。
治療法
直接及び間接的指導を行います。さまざまな指示を出し、発音を訓練させていきます。また、読解力を向上させ、音を処理させる方法を理解させていきます。