行動異常

症状

はじめて見る大人がいても、傍若無人で視線を合わせません。動き回り、それを抑えようとすると抵抗します。協調運動や微細運動に遅れが目立たないものの、拙劣となります。食事では好き嫌いが多く、単一若しくは過食する傾向があります。頭を壁にぶつけるなど、自傷行為を認めることもあります。この場合、不安などが極度に生じたケースにおいて多く見られます。

原因

DSM-4及びICD-10において注意欠陥並びに多動性障害とされ、これらに類似する病気として広汎性発達障害、そして学習障害といったものを含みます。一般小児科における行動異常(こうどういじょう)では、衝動性、不注意、興奮、睡眠時異常行動、寡黙、不随意運動、コミュニケーション障害、多動、攻撃性、徘徊、感情易変性、奇声、閉じこもり、常同運動、協調運動障害などが該当します。

治療法

薬物療法も行われますが、行動異常へは対症療法となります。基本的には臨機応変な対処が中心であり、原則、集中が可能となる環境作りが重要となります。また、患者が興味を示すことは、規則を遵守することにつながり、周りの人が行動異常によって疲れるのを軽減することにもつながります。つまり、心理療法や行動療法などが治療対策となりますが、科学的根拠が認められる治療法はほとんどありません。