症状
胸部に発生した場合、呼吸困難若しくは咳を呈します。腹部に発生したケースは初期で腹部膨満感、腹部の腫れ、腹痛などを生じます。癌が骨髄に進展すると、各種血液細胞数低下が見られます。この場合、白血球に生じると感染への耐性が低下します。血小板数が減るとアザを発生させやすくなり、赤血球数が減ると貧血をまねきやすくなります。また、骨に転移した場合、痛みが感じられます。上記のように、神経芽細胞腫(しんけいがさいぼうしゅ)がもともとどの場所に生じたか、或いは転移を招くかによって症状は違ってきます。
原因
癌の一種であり、乳幼児では非常に多いとされます。遺伝性が指摘されていますが、ハッキリとした原因は分かっていません。本疾患はいわゆる小児癌のことであり、神経系に認められます。
治療法
一歳を超えて転移性の癌であれば、治癒しにくくなります。これに対し、一歳に達していない子供の場合、予後良好とされます。主な治療は化学療法や放射線療法で、これらを組み合わせて実施することもあります。尚、薬物ではシクロホスファミド、エトポシド、ドキソルビシン、シスプラチン、ビンクリスチンといったものが用いられます。