ウィルムス腫瘍/腎芽細胞腫

症状

腹部腫瘤、腹部膨隆、発熱、腹痛、血尿、そしてこれらとは異なった症状を併発することもあります。検査はCTによって行われ、ウィルムス腫瘍(うぃるむすしゅよう)では腫瘍細胞を腎臓内部において見られます。腎臓は変形した腎盂腎杯になっています。腹部腫瘤では水腎症、多発性のう胞腎、多のう腎、神経芽細胞腫といったものがあり、これらをCTにて腎芽細胞腫と区別する必要があります。腎細胞癌が見られるのはその多くが10歳以上と言われており、尿中VMA及びHVAが高くなっているのは神経芽細胞腫となります。尚、血管造影はリスクの高い検査方法となっているため、その利用には慎重を要します。

原因

ウィルムス腫瘍は小児に見られる腎腫瘍であり、別名では腎芽細胞腫(じんがさいぼうしゅ)とも呼ばれています。いくつかの原因とされる遺伝子が知られています。通常とは異なった症状を伴う疾患であり、精神発達障害、紅彩欠損、そして重複腎、尿道下裂、馬蹄腎といった泌尿生殖に関わる障害が見られます。

治療法

ドキソルビシン、ビンクリスチン、アクチノマイシンDといったものの利用による化学療法、外科的手術、放射線療法などが考えられます。