クリオグロブリン血症

症状

大半において関節痛を訴え、高血圧や浮腫を併発するケースが多いとされます。また、肝硬変や肝臓障害も示されますが、これはHCV感染症に起因するものとなります。寒さによって、潰瘍、結節、紫斑といった皮膚の症状が悪化する傾向にあります。小血管においてクリオグロブリンが沈殿したことに由来する閉塞症状と共に、炎症が補体を活性化するために現れます。

原因

一型はBリンパ球系腫瘍を原因とするケースが多いとされます。ニ型ではC型肝炎ウイルスの他、シェーグレン症候群及びEBウイルス感染症などが考えられます。三型では感染症、紫斑病、そして自己免疫疾患であるループス腎炎などに起因するケースが多いとされます。

治療法

一型とニ型などがあり、それぞれ治療法は異なります。副腎皮質ステロイドや抗腫瘍薬が多発骨髄腫に適用され、インターフェロンが利用されることもあります。一型ではBリンパ球系腫瘍であるケースが多く、それに対する治療が実施されます。ニ型においてはHCV感染症に起因するケースがあり、こういった場合もインターフェロンが用いられます。ただ、ウイルスの種類によってはインターフェロンの効果が望めない場合もあり、その時は炎症を抑制するため、免疫抑制薬や副腎皮質ステロイド、更には血漿濾過療法、血漿交換療法が行われることもあります。