症状
硬い小丘疹が発生するもので、環状で真ん中が陥凹しています。数ミリ程度の大きさで、硬いドーナツ状の小結節として発生します。淡紅色ないし常色の色調で遠心性に広がって行きますが、これといった自覚症状は認められません。柵状肉芽腫であり、真ん中に変性した膠原線維を含んでいます。リンパ球、組織球、巨細胞がその周りを放射状に囲みます。酸性ムコ多糖類が真ん中の不完全壊死を招いた部分に見られます。
原因
外傷、紫外線、虫刺されなどが環状肉芽腫(かんじょうにくげしゅ)発症の引き金となります。また、糖尿病や末梢循環障害なども誘因となりますが、ハッキリとした原因は分かっていません。
治療法
ステロイドが外用で用いられます。また凍結療法やPUVA療法なども局所的に適用されます。その他、合併症として糖尿病が見られるケースではその治療を実施します。尚、環状肉芽腫は自然治癒する傾向にあります。