疱疹状膿痂疹

症状

全身性膿疱症の一つです。摩擦を起こす腋窩、鼠径などに始まって全身性に紅斑が拡大します。疱疹状膿痂疹(ほうしんじょうのうかしん)は色素沈着を残存させ、痒みがあり、妊娠中期以降に幾つもの紅斑が連圏状から蛇行状に見られます。紅斑は環状に膿疱を辺縁に持ち、時に嘔吐や熱の上昇、下痢、悪寒などを同時に発生させることもあります。少ないケースでは妊娠をしてない女性や男性に認めることもありますが、通常分娩に伴って治癒するケースがほとんどです。しかし、次回の妊娠の際には再び再燃します。疱疹状膿痂疹は妊娠に随伴して引き起こされる無菌性膿疱を主な性質とします。その他、角層下kogoj海面状膿疱に関してリンパ球や好酸球、好中球を混合させる組織像を示します。

原因

妊娠によってGPP(汎発性膿疱性乾癬)が誘引されて発症するのではないかとの指摘が多くありますが、ハッキリとした原因は分かっていません。

治療法

疱疹状膿痂疹の治療では免疫抑制薬やステロイド薬、エトレチナート(ビタミンA誘導体)などが使われます。また紫外線を照射したり、妊娠中絶に至るケースもあります。