急性苔癬状痘瘡状粃糠疹

症状

四肢及び体幹において丘疹が発現します。丘疹は黒っぽい痂皮で包まれており、紅暈を持ちます。同時に軽い発熱と疲れを生じ、痂皮を取り除くとへ込みを有する小さな潰瘍を認めます。急性苔癬状痘瘡状粃糠疹(きゅうせいたいせんじょうとうそうじょうひこうしん)は再発傾向を示し、治癒する過程において瘢痕若しくは色素沈着を残存させます。表皮内浮腫並びにリンパ球表皮内侵入、更に表皮壊死を認めます。

原因

重症型の滴状類感染との見方もありますが、十分な議論がなされていません。これは滴状類感染では血管変化をあまり認めないのに対して、本疾患ではそれを認め、赤血球漏出傾向を示すからです。赤血球管外遊出、リンパ球浸潤が真皮浅層血管に、また内皮浮腫に起因する管腔小などを認め、リンパ球性血管炎を呈します。

治療法

外用でステロイド薬が用いられるほか、NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)などが使われます。また病巣感染には抗生物質が投与されます。