皮膚結節性多発動脈炎

症状

軽度の熱の上昇や関節痛を招くことがあります。皮膚結節性多発動脈炎(ひふけっせつせいたはつどうみゃくえん)の全身症状としては通常、特にこれといった症状を示しませんが、時に疲れや血沈促進を示すこともあります。一般に分枝状皮斑を四肢、中でも下腿に出現させる傾向にあり、徐々にEN様小結節或いは紅斑若しくは紫斑を発症させ、再燃します。経過は慢性で、しばしば趾指尖壊疽や潰瘍を形成します。少ないケースで上肢に現れることもあり、時に殿部や大腿に生じる症例も見られます。その他、フィブリノイド変性を随伴させる壊死性血管炎が皮下深層小動脈を軸に出現します。

原因

皮膚結節性多発動脈炎のハッキリとした原因は分かっていませんが、免疫複合体性血管炎との指摘もなされています。

治療法

全身性にステロイドを用いることがあります。またコルヒチン、NSAID、DDS、血行改善薬を投与することがあります。その他、下肢の安静を心がけます。