特発性色素性紫斑

症状

中心となるのは点状出血であり、後に色素沈着が見られるようになります。別の全身症状を随伴させることはなく、皮疹の自覚症状もほとんど感じられません。本態は同様であるものの特発性色素性紫斑(とくはつせいしきそせいしはん)は三つに分けられます。これには、グージュロー・ブルム病、マヨッキー血管拡張性環状紫斑、シャンバーグ病が該当します。病巣が古いとヘモジデリン沈着を認め、本疾患は慢性の出血性炎症となります。出血、血管拡張、リンパ球浸潤を真皮上層に位置する血管の周りに見られます。

原因

薬剤や病巣感染、静脈性循環障害などの関与が示唆されていますが、ハッキリとした原因は分かっていません。尚、特発性色素性紫斑は慢性色素性紫斑(まんせいしきそせいしはん)とも呼ばれます。

治療法

ステロイドの外用薬や抗プラスミン、止血薬、ビタミンCなど血管を強化するものなどが用いられます。また挙上と共に下肢安静を心掛けます。