症状
爪周囲炎様の病態であり、指趾の先端において赤く腫れあがったり小水疱を発現させます。アロポー稽留性肢端皮膚炎(あろぽーけいりゅうせいしたんひふえん)は無菌性膿胞及び紅斑を示し、次第にびらんから滲出液が凝固し瘡蓋を形成します。肌は萎縮していきますが、これは何度も繰り返して発症するためです。また爪の変形やその脱落が見られ、同時に指趾の先端も形を変えて行きます。指趾先端から手掌並びに足底へと病巣部を広げることもあり、お年寄りでは突然熱の上昇と同時に汎発化した小膿胞を見る症例もあります。本疾患の経過は慢性で再発性です。その他、表皮上層において好中球を含むKogoj海綿状膿胞、乾癬様表皮索の延長、不全角化などが見られます。
原因
発症の原因は、明確になっていません。膿胞性乾癬や疱疹状膿痂疹との違いが指摘されていますが、原因は不明です。
治療法
ステロイド軟膏、免疫抑制薬。エトレチナート、コルヒチン、サラゾサルファピリジン、ビタミンD3などが使われます。基本的には掌蹠膿疱症の治療法に則ります。