膠原病性細気管支炎

症状

呼吸困難や咳、喘鳴などの症状を示して発病するケースが多いと言われています。喀痰培養による検査ではインフルエンザ菌や緑膿菌などが確認されるケースが多いとされます。

原因

ペニシラミンを過去に利用していた女性では関節リウマチに随伴する細気管支炎が多く見られます本症は膠原病若しくはそれに良く似た疾患と合併する細気管支炎或は気管支炎のことを指していて、強皮症、全身性エリテマトーデスなどは細気管支炎を随伴させるとされます。また、シェーングレン症候群では多発筋炎或は皮膚筋炎、慢性気管支炎、リンパ球性細気管支炎、濾胞性細気管支炎を伴うとされます。更に関節リウマチでは、瀰漫性細気管支炎様病変、濾胞性細気管支炎、そして閉塞性細気管支炎を伴うとされます。尚、これらが発生する原因は明確に分かっていません。

治療法

気管支拡張薬、免疫抑制薬、副腎皮質ステロイド薬が閉塞性細気管支炎(へいそくせいさいきかんしえん)に用いられますが、その有効性は認められていません。またマクロライド療法において細気管支炎が膠原病に合併したケースで、役立つかどうかもきちんと打ち立てられていません。進行性の呼吸不全が認められるため、見通しは悪くなっています。尚、膠原病患者において呼吸困難や喘鳴、咳といった症状が示された場合、閉塞性細気管支炎との識別がひつようになります。