掌蹠膿疱症

症状

小水疱が沢山発生し、これが膿疱化して周りが紅斑となります。次第に融合し、局面を作っていきます。土踏まずの部分や小指及び母指球部に見られ、痒みを発する場合もあります。膿疱は数週間の間隔で再発し、慢性の経過を辿ります。また頭部、下肢、膝といった個所に散らばって分布するケースも見られます。合併症では胸肋鎖骨間骨化症が見られ、胸痛を随伴させることもあります。その他、高い確率で爪の肥厚や点状陥凹を見ます。

原因

歯科金属アレルギーや細菌アレルギーなどが引き金になることもあります。多くはタバコを一日に一箱以上吸って、それが二十年以上及んだ場合に生じます。また扁桃炎など病巣感染が認められるケースでは、その治癒に伴って掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の改善が示されます。

治療法

ステロイドが皮疹に対して用いられます。また、コルヒチン、チガソン、メトトレキサートなどが急性増悪期に用いられます。更にPUVA療法の実施やビタミンD3軟膏などが使用されることもあります。その他、扁桃摘出に効果があるケースや歯科治療、咽頭炎予防、抗生物質の利用などが有効となるケースもあります。尚、本疾患は喫煙を原因とするケースが多いため、禁煙に高い効果が認められています。また、元となる病巣感染を治療することも重要となります。