症状
やや急激に紅斑が体全域に拡大していきます。亀裂や皮膚肥厚が掌蹠に認められることがあり、強い痒みを随伴させます。落宵や浮腫性潮紅を招き、症状が継続すると爪の変形脱落や体毛及び頭髪の脱落も認めるようになります。また、色素沈着が、持続した皮疹に起因して認められ、痒みから掻いて二次感染を招くこともあります。その他、脱水、頻脈、発熱、悪寒なども生じますが、これは二次感染をはじめ、皮膚発赤に起因する乏汗及び血流量増加に由来します。
原因
基礎疾患があって、それが元になって全身へ拡大するものと言われています。これは元となる病気が伺えるものも存在しているためですが、存在しないケースも多々あります。
治療法
基礎疾患の特定と共に、皮膚炎及び湿疹と同様の治療を実施します。紅皮症(こうひしょう)では皮膚の保護機能が落ちていることからステロイドの効果は顕著になりやすくなっています。重症化した症例では内服用としてステロイドが用いられます。その他、抗ヒスタミン薬なども用いられますが、全身の精査を要するため入院措置となります。尚、全身管理を要する症例では蛋白喪失及び脱水などを随伴させるケースにおいて適応となります。