鼻出血

症状

鼻入り口部から数ミリないし一センチぐらいのところで出血をみます。この個所は粘膜が薄い上に血管が沢山あるため、損傷を受けやすくなっています。空気の乾燥に起因する刺激や物理的な刺激を受けやすくなっています。七歳前後の小児に多発する傾向があり、乳児ではあまり見られません。

原因

物理的な刺激を原因とするケースが多くなっています。例えば、指での鼻いじりですが、中には夜寝ている間に鼻をほじり、出血することもあります。また、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、上気道感染などが見られると出血傾向を示します。更に出血に起因して粘膜が損傷を受けるため、同じ部分からの出血が再発する傾向にあります。その他、遺伝性出血性毛細血管拡張症、血管腫、凝固因子異常、静脈うっ血、若年性血管線維腫、異物、静脈瘤、血小板減少、高血圧、鼻ポリープなどは鼻出血(びしゅっけつ)を引き起こす原因となる病気です。

治療法

放置しても大抵は止まります。止血する場合、圧迫止血によって鼻翼軟骨部の両側をつまみます。その際、咽頭部へ血液が入らないように、頭部を少し前傾させます。これでほとんどのケースにおいて止血できます。また圧迫剤を挿入することもありますが、こちらは上に述べたようなやり方で止血できない場合に適用されます。その場合、ゼラチン製剤や綿球などを圧迫剤として使います。