新生児エリテマトーデス

症状

慢性円盤状エリテマトーデスに似た環状皮疹若しくはシェーグレン症候群に随伴する環状紅斑に良く似た症状を、誕生後一ヶ月以内に生じます。半年経過する頃には消失して行きますが、色素沈着を残存させます。全身性エリテマトーデスの特徴である貧血や肝脾腫、血小板減少、発熱といった全身症状と共に非可逆性の先天性心ブロックを稀に随伴させます。

原因

エリテマトーデスの特別なものであり、シェーグレン症候群や全身性エリテマトーデス、また顔面を主軸とした環状紅斑を新生児で示します。抗SS-A抗体、抗SS-B抗体が新生児エリテマトーデス発症の原因と言われており、これらは経胎盤的に移行します。半年経過すると皮膚症状に改善が見られ、その際、これらの抗体も消失します。そのため、これらの抗体の関与が指摘されています。

治療法

ペースメーカーは心ブロックに対して適用されることがあります。基本的には対症療法が主軸となり、これには全身症状と共に皮疹が該当します。