オーバーラップ症候群

症状

強皮症及び全身性エリテマトーデスを併発したケースでは、レイノー現象、皮膚潰瘍、多発関節炎、心膜炎などが出現しやすくなります。また血管病変も多く見られ、中でも肺高血圧症の頻度が高くなり、見通しも悪くなっています。尚、PM/DM、全身性エリテマトーデス、強皮症の中で複数の膠原病診断基準に該当したものをオーバーラップ症候群と呼んでいます。その際、それぞれの膠原病が同じ時期に発症するかどうかを問いません。多くは強皮症と全身性エリテマトーデスの組み合わせとなります。

原因

遺伝性に環境因子の影響を受けて発現すると言われていますが、ハッキリとは分かっていません。オーバーラップ症候群において各膠原病で特有の自己抗体が単体若しくは重複して現れます。

治療法

それぞれの膠原病に対処され治療が実施されます。基本的には、一番明らかな症状に視点が置かれます。