運動誘発アレルギー反応

症状

喘息及びアナフィラキシーといった症状が運動最中若しくは運動後に生じます。これは過剰な運動に誘発されて起こるものですが、通常、運動を開始してから数分で引き起こします。一方、運動を中止したとたんに生じるケースも見られます。

原因

運動最中や運動が終了してから発生するアレルギー反応であり、これは冷却されて乾いた気道において、呼吸のスピードが上がって温度が上昇する際に、狭くなってしまうことに起因します。このことから運動誘発アレルギー反応は空気が乾いて冷却されている際に招く傾向があります。本疾患は、運動したケースに限定して喘息発作を生じるものですが、元来、喘息を有する人は運動することによっても喘息発作を招きます。この点、両者は異なります。本疾患では、ゼイゼイとした呼吸をし、胸が苦しくなって呼吸困難に陥ります。その他、過剰な運動をした際にアナフィラキシーを招くケースがあります。

治療法

クロモリンの吸入やβ刺激薬を運動実施以前に用います。喘息を保有する患者では喘息を制御する薬を用います。耐性をつけるため、薬を利用して運動量を増加させる方法もあります。また、体力がつくことで、症状も出現しにくくなる傾向にあります。基本的には、運動を行っても症状が出現されないようにするのが治療の目的であり、運動に耐えられる体を作ることが重要となります。尚、アナフィラキシーに対してはエピネフリンが用いられますが、この場合、発作を引き起こす運動は行いません。