症状
季節性と同様に痒みが特徴的となります。突如として鼻や口腔内に痒みを生じる場合もあれば、緩やかに出現してくることもあります。またくしゃみや鼻詰まりなども見られ、中でも鼻づまりは持続傾向にあります。そのため、耳管の腫れが見られることもあります。多くはこれらのアレルギー性鼻炎となりますが、結膜炎を起こすこともあり、こちらは目瞼に発赤が見られ、涙が流出することもあります。
原因
一年を通して発症するアレルギーであり、季節の影響を受けないものを指しています。このため、季節性アレルギーとは区別されています。ほとんどがハウスダストに起因していますが、ゴキブリなどの排泄物もアレルゲンとなります。またハウスダストには昆虫の死骸や動物の垢、ダニ、真菌の胞子やカビなどが含有されています。目の症状を示すアレルギー性結膜炎は、通年性アレルギー(つうねんせいあれるぎー)の中でその発症頻度は低くなります。多くはアレルギー性鼻炎となっています。
治療法
基本的に原因物質を取り除くことが重要になります。薬物療法では抗ヒスタミン薬や充血緩和薬が用いられますが、鼻ポリープを有する方や慢性副鼻腔炎を認める方では、手術適応になるケースもあります。この場合、鼻腔洗浄を要し、生理食塩水などでの洗浄が手術前後に実施されます。尚、通年性アレルギーの場合も基本的に季節性の治療法に準じます。