リウマチ性多発筋痛症

症状

腰部、殿部、頸部、肩甲部においてこわばりと痛みを生じます。特に朝のこわばりが特徴的で、熱の上昇や体重減少といったものも示します。また、リウマチ性多発筋痛症(りうまちせいたはつきんつうしょう)は、側頭動脈炎に類似すると言われており、この疾患に特徴的な頭痛や視力異常などが本疾患で示されることもあります。いずれの症状も突如として示す場合と緩やかに現れてくる場合があります。尚、筋肉痛やこわばりを示す一方で、筋肉に影響を受ける血液中の酵素、及び筋電図において異常は認められません。ただし、赤沈亢進を示し、貧血も見られます。また、側頭動脈の生検が実施され、動脈に炎症が認められると側頭動脈炎と診断されることになります。

原因

高齢者に多く見られる疾患ですが、その原因はハッキリ分かっていません。側頭動脈炎を合わせて発症するため、リウマチ性多発筋痛症との共通点の存在が指摘されています。

治療法

プレドニゾロンの投与により軽快します。これは副腎皮質ステロイド薬の一つであり、通常、少量利用から開始されます。ただし、側頭動脈炎を合わせて発症しているケースでは、多量のステロイド薬が用いられます。症状が抑制されれば、使用量を減少させていきます。尚、非ステロイド性抗炎症薬は有用とされません。